中野市教育委員会主催の市内の小中学校の先生を対象とした
「ベースボール型」授業研究会が開催されました。
「ベースボール型」授業研究会とは、
平成23年度より学習指導要領において「ベースボール型」授業が
全国の小中学校の体育授業で必修化となったことを受け、
学校現場の教員の方に基本動作の指導方法等を学んでいただくことを
目的としてNPBが行っているものです。
講師は
東京ヤクルトスワローズ 河端 龍さん
横浜DeNAベイスターズ 北川 利之さん
お二人とも、現役時代は素晴らしい選手でした。
信濃グランセローズの西田選手、柴田選手、先生選手も手伝わせていただきました。
河端 龍さん
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北川 利之さん
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準備体操をしながらも、
腕を回す動作に、
ボールを投げるための『コツ』を伝えるポイントが有るというお話。
『またわり』のポーズは、スポーツ全体に共通しているので、
目の前に壁が有ると思って、前のめりにならないようにやりましょう。
など、たくさんのポイントがありました。
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ボールになれるために、
目の前で投げてみる。
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頭の上で左右の手にパスしてみる。
ポイントはボールが見えていなくても、
落とさずに出来るかということ。
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後ろでもやってみます。
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両足を八の字にボールを回してます。
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頭の上に投げてみます。
このとき、頭の上に『輪』が有るとイメージし、
その輪にボールを通すイメージで上に投げると、
ボールを投げる方向が乱れずに、
上に投げる事が出来、自分の所に落ちるボールになるんだそうです。
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ボールに慣れたらペアになって投げ合います。
ボールを捕る時は「パク」と大きな声で捕る。
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ゴロも「パク」
先ほどのまたわりがここで役立ちます。
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投げるときは、ボールを投げる手は、
頭にポンポンと二回タッチしてから投げるのですが、
最初に、ボールは持たず投げる手と反対の手を前に伸ばしておいて、
その手の甲をバチッ!とボールを投げる手でたたいてみる。
ポンポン
バチッ!
これで投げる動作を覚えます。
それからボールを持って、
ポンポンと頭にタッチしてから投げてみる。
ボールを投げることを子供たちに指導するのが難いという先生方が多いようですが、
この「擬音」「リズム」が、大変有効なんだそうです。
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次にゲーム形式での指導です。
打つのではなく、投げます。
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ルールは、
・ホームでアウトにするパターン
捕ったボールは必ず内野で中継する。
多くの人がボールに触れる配慮と、
内野に女子を配置することで、
女子の参加にもつながる。
バッターがホームにボールが戻ってきたときまでに
通過しているベースで得点が決まります。
・ホースアウトにするパターン
・タッチアウトのパターン
・フライキャッチもアウトとするパターン
・全員がボールに集まって「アウト」とコールするパターン
ルールを少しずつ変えて行く事で、
野球のルールに近づいていき、
ルールがおぼえられてしまうという事でした。
最後のゲームはバットで打ってみました。
バッティングを指導するのも難しいのだそうです。
まず、両手を伸ばしてタイミングの練習。
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ボールにバットをあわせて、
引いて、打ちます。
河端コーチの指導で、自信無さげな先生でしたが、
上手に打てました。
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バットをつかう時に気をつけなければならないのが、
打ったバットを投げてしまうことによる怪我などですが、
ホームの横にあるサークルにバットを置いてから一塁に走ると言うルールをつくります。
サークルにバットを置くことで1点。
これは、上手に打てなくても1点得点が入ることでチームに貢献でき、
モチベーションを上げながら、
怪我も防げるという工夫だそうです。
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最後に参加者を代表してご挨拶していただいた先生が、
「今日教えていただいたことを授業に取り入れて、
楽しさを子供達に伝えたい。」
とのお話をしてくださいました。
大変勉強になり、とっても楽しい研究会となりました。
2017年度は、長野県主催でこのような研究会が企画されるようですので、
多くの先生方にご参加いただければと思います。